おとなの勉強会

勉強会といっても一人ですけれど、興味のあることを書いていきます。

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

国会議事録を読む/第001回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会(その4宇都宮事件⑤)

濱田vs.間島 栃木県の摘発問題の最後を締めくくるのは場外乱闘みたいなものだ。内務省の官僚が暴露した世耕宛の信書で、世耕の委託を受けた弁護士二人が山形県農業会に対して、払下げの衣服1着につき2円の手数料を要求したという内容についてだ。問題は弁護…

国会議事録を読む/第001回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会(その4宇都宮事件④)

山形県農業界代理人間島の証言 続いて間島が証言台に立つ。山形県農業会の代理人として世耕に信書を出した本人である。 間島証人 しからばなぜああいう文書を出したかと申しますと、まず第一に宇都宮の指令をいただきますまでは、私は世耕先生が非常な御確信…

国会議事録を読む/第001回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会(その4宇都宮事件③)

栃木県警経済防犯課森課長の発言について 森課長の発言、特に間島が世耕に宛てた信書の暴露は委員会で波紋を生んだ。その対立を整理すると 世耕宛の信書が世耕本人には届かずに何故内務省の役人が手に入れたのか。まるで戦前の特高のような行動が許されるの…

国会議事録を読む/第001回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会(その4宇都宮事件②)

栃木県警森課長の爆弾発言 ここで、栃木県警経済防犯課の森課長が登場する。彼は検事局と供に摘発に関係している。彼の長々とした証言を抜粋すると以下の通りとなる。 摘発を私利私欲のためにするのではなく国家的見地から遊休物資を活用するという趣旨であ…

国会議事録を読む/第001回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会(その4宇都宮事件①)

特別委員会の性格 加藤委員長(筆者による抜粋、旧仮名を新仮名に変更、以下同様) 法律に規定されている範囲では(中略)この委員会には法律上の処分をする権限はない。 従って もし証人なり参考人に出頭を求めて――もし出ないならば、なぜ出ないかを明白にして…